ポルトガル語は、イタリア語やスペイン語ほど音がはっきりしていない。
勉強し始めた頃はそう思いました。
もちろん、それは単に自分の耳が聞き取れていないだけのことなのだけど、実際アクセントがある音以外の音は多少、違っても大丈夫。寛容度は他の言葉より高いようです。
アクセントの有無によって音が変わる"o"
ポルトガル語も他の多くのヨーロッパの言語同様、アクセントが大事です。
そしてアクセントがあるか無いかで音が変わってしまうアルファベットがあります。
その代表格が「o」。
これはアルファベットとしてこれだけ読めばもちろん「オ」と発音されます。
が、
単語中でアクセントの無い o は「オ」と発音されず「ウ」発音されます。
これ、とても大事です。
例えば…
ポルトガル第2の都市として有名なPorto。
日本語では「ポルト」と表記され発音もされますが、この単語の場合、アクセントは初めの"Po"にあり語末の"o"には無いので、正しくは「ポルツ」と発音されます。
*太字がアクセントのある場所です。
“ありがとう”を意味するobligadoは「オブリガード」ではなく「オブリガードゥ」となります。
cocoは「コーク」と発音されて“ココナッツ”の意味。これを間違ってそのまま「ココ」と発音してしまうと全く別の意味になってしまいます。
*どういう意味か調べてみてください。
アルファベットの"u"(そのまま「ウ」と発音される)と全く同じ発音になるので、「ウ」と発音されているからといって"u"で辞書を調べても目当ての単語が見つからない、ということは初めの内はよくやりました。
ちょっと話しが飛びますが、動詞の活用で直説法一人称単数(eu)は(一部の動詞を除いて)"o"で終わるので、全て「ウ」と発音されます。
querer → eu quero (ケール)(☓ケーロ)
chegar → eu chego (シェーグ)(☓シェーゴ)
dizer → eu digo (ディーグ)(☓ディーゴ)
fazer → eu faço (ファース)(☓ファーソ)…etc
"o"を「ウ」と発音するのはどうしても違和感があって慣れが必要です。
この後も、注意が必要なアルファベットを幾つか紹介していこうと思います。